日常生活の中で
「一所懸命やる」
「必死にやる」
「力の限り」
「力を出し尽くす」
「精も根も尽き果てるまで」
…などという言葉を使ったり、耳にしたりします。
とても力強い言葉です。
しかし、実際にそう言っている人で命を落とした人を見たことがありません。(笑)
私も今までに『力を出し尽くした』と思うことが2度ほどあります。
が、思い出せば、少なくとも呼吸はしていましたし、数分後には手や足を動かしていました。
死んではいませんでしたし、力は残っていたわけです。(苦笑)
だれもうそをついているわけではありません。
そして本気で言っている場面が多いのも事実です。
でも結果がともなわない、
実際にそうやっていると思えない
そんなことが多々あります。
どうしてでしょう?
では、実際に『一所懸命』とはどういう事でしょうか?
たとえば「勉強を一所懸命やる」とは
食事もとらずにやることでしょうか?
休みの日に5時間勉強することでしょうか?
短時間に集中して勉強することでしょうか?
おそらく、人それぞれにとらえ方があるでしょうし、実はどういうことが一所懸命なのか、わからずに言っていることもあるかもしれません。
『一所懸命』などの言葉は前向きでとても力強く聞こえる言葉ですが、とてもあいまいな言葉でもあります。
あいまいな言葉は、それによって語調が柔らかくなり、会話をスムーズにする効果がありますが、一方で都合よくどっちつかずにすることもできる言葉です。
「○○にとって、どうすることが一所懸命なの?」
「どんな状態になっていたら、一所懸命やったことになるの?」
一所懸命を具体化していくことで、実際に何をするのか、どのようにするのか、がイメージできるようになり、共有することでより行動を起こしやすくなります。
無意識に使っている"あいまいな言葉"こそ、コーチングをするうえで大事なポイントです。
是非あいまいな言葉にアンテナを働かせてみてください。
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