人間は意味のないことはしません。それは、人間の本能として無駄な事はしたくないからです。
まわりから無駄な行動と見えることでも、本人にとっては何らかの意味をもっているのです。(本人は意識していなくても)
親として子どもを叱る場合を考えてみましょう。
①悪いことをしたから叱る
②悪いことを知ってもらうために叱る
同じ「叱る」という行動ですが、①と②を比べてどんな違いを感じるでしょう。
実際にどのように叱ったかを書いているわけではありませんが、①は反射的、感情的に強く叱りつけたようなイメージ、②は感情は抑えて子どもをさとすようなイメージには見えませんか。
こんな場合はどうでしょう?
①めんどくさいからやらない
②からだを休めるためにやらない
①だと結局はあとからやらなくてはならず、自分にとって利益になりそうではありません。②はしっかりとからだを休めて英気を養うという自分にとっての利益が得られそうな感じです。
実は「~から」で行う行動は、無意識だったり反射的だったり感情的だったり、自分をコントロールできていないものであることが多いのです。
一方「~ため」で行う行動は、意識をして意図や目的を持ち自分でコントロールできています。
このように同じようなことをするにしても「から」を「ため」にしてみるだけで、具体的な行動の質に変化を起こす事ができます。みなさんはどちらの行動の方がいいですか。
全ての行動に「何のため」などとやっていると息が詰まりそうですが、例えば叱るときや注意するときに「何のため」で行動してみましょう。きっと効果的な叱り方や注意のし方ができることでしょう。
これは、子ども自身の行動に対しても同じようなことが言えます。ダラーっとしている子に「何のためにそうしているの?」と聞くと「何にもしたくないから」と答えたりします。「から」と出てきたら無意識に何となくそうしていると考えられます。
また、「テストがあるから勉強する」のと、「テストで良い点を取るために勉強する」のでは、勉強のし方も必ず違います。
自分の行動はもとより、子どものそんなちょっとした言葉に注意して接してみるだけでもおもしろい違いが出てきそうですよ。
『いっぽ塾』の教育コーチである塾長が日常生活、子どもたちとの関わりから気づき、学んだことを言葉にしています。 いっぽ塾は一人ひとりの子どもが自分のペースで学べる塾です。 健常児はもちろん発達障がいの子、不登校になっている子も、誰でも自由に学べる学習の場です。 http://www.kiguchi.info/ippo/ TEL.070-5075-5113
2014年7月1日火曜日
2014年3月20日木曜日
重力に負けない
地球上のあらゆる物体には重力がはたらいています。
正確には地球の中心に向かって引き寄せられる力ですが、私たちが日常感じているのは、『下に落ちようとする力』です。
実は、重力がはたらいているのは物体だけではありません。
成績、体力、記憶力、仕事の成果…さまざまなものに重力がはたらくのです。
教育コーチングの信念「人は育とうとする生き物」にあるように私たちはもともと上にあがろうとする力を持っています。
しかし、それを邪魔しようとする強力な重力を持った重石が存在し、下に落とそうとするのです。
「このへんでいい」
「めんどくさい」
「大丈夫だろう」
「ムリ」
など甘え、油断、あきらめ、自信の無さやズクの無さ…さまざまな要因が重石となって取り付き、下へ下へと落とそうとするのです。
さらに厄介なのは、この重石は目に見えないということ。
目に見えないがために気づくのが遅れがちで、かなり落ちてから気づくことも少なくありません。
いったん落ち始めて下への加速度がつくと取り戻すのは本当に大変になってしまいます。
重石は知らないうちにこびりついてきて、はっきりとした自覚も無いことが多いのです。
また、この重石を無理やり他人が引き剥がそうとしてもなかなか取れません。
取っていく第一の方法は「傾聴」。何があるのかをじっくりと聞き、子どもがその重石に気がついたらその重石をしっかりと受け取る。
重石が無くなれば上昇を始めていくのです。
子どもばかりでなく、私たち大人もさまざまな重石の重力に負けないようにがんばりましょう。
身近に重力に負けない大人がいることで、子どもも重力に負けない自信がもてるようになるものです。
正確には地球の中心に向かって引き寄せられる力ですが、私たちが日常感じているのは、『下に落ちようとする力』です。
実は、重力がはたらいているのは物体だけではありません。
成績、体力、記憶力、仕事の成果…さまざまなものに重力がはたらくのです。
教育コーチングの信念「人は育とうとする生き物」にあるように私たちはもともと上にあがろうとする力を持っています。
しかし、それを邪魔しようとする強力な重力を持った重石が存在し、下に落とそうとするのです。
「このへんでいい」
「めんどくさい」
「大丈夫だろう」
「ムリ」
など甘え、油断、あきらめ、自信の無さやズクの無さ…さまざまな要因が重石となって取り付き、下へ下へと落とそうとするのです。
さらに厄介なのは、この重石は目に見えないということ。
目に見えないがために気づくのが遅れがちで、かなり落ちてから気づくことも少なくありません。
いったん落ち始めて下への加速度がつくと取り戻すのは本当に大変になってしまいます。
重石は知らないうちにこびりついてきて、はっきりとした自覚も無いことが多いのです。
また、この重石を無理やり他人が引き剥がそうとしてもなかなか取れません。
取っていく第一の方法は「傾聴」。何があるのかをじっくりと聞き、子どもがその重石に気がついたらその重石をしっかりと受け取る。
重石が無くなれば上昇を始めていくのです。
子どもばかりでなく、私たち大人もさまざまな重石の重力に負けないようにがんばりましょう。
身近に重力に負けない大人がいることで、子どもも重力に負けない自信がもてるようになるものです。
登録:
投稿 (Atom)