2013年5月8日水曜日

なかなか・・・

コーチングセッションをしていると、その人から口癖のように出てくる言葉が気になります。

口癖のように出てくる言葉は無意識に使っています。

しかし、その言葉には大きな意味があることが少なくありません。

以前に、セッションをした人に本当に特徴的な人がいました。

∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽

「なかなかうまくいかないんです。」

「なかなか時間がなくて…」

「なかなかできませんね。」

5分くらいの話の中で、「なかなか・・・」が4回出てきました。

2回目の時に、ビビッと何か感じたので、「なかなか」が出てくるたびに
私のほうからも「なかなか・・・」とオウム返しをしていました。
2回目、3回目は「そうなんですよ」という言葉が返ってきただけだったのですが、
4回目の時に、
「あれ?また、”なかなか”って言いましたね。」
と本人が言われました。

そこで
「”なかなか”ってどんな時に出てきますか?」

「イライラしているとき・・・・・」

「イライラしてるとき・・・?」

「いや、違いますね。何か言い逃れしようとしているときですね。うまくいかないことの言い訳をしようとしているのかもしれません。・・・
あぁ、そうです!それで”なかなか”って、何回言ってました?」

「4回です。」

∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽

この方は、「なかなか」という言葉を使って、「できない理由」==>「やらない理由」を自分の中で正当化していたようです。『だから、しかたない』ということです。

このあと、「なかなか」を掘り下げて、その方の無意識の背景を具体化していきました。



自分では気づいていない口癖。

それは、無意識に自分を正当化し防衛しようとしている言葉かもしれません。

防衛するために一生懸命力を使っていると(無意識に)、前に進もうとする力までもそがれて行動できないのです。


身近な人に、どんな言葉を良く口にするか聞いてみてはいかがでしょう?

意外なものが見えてくるかもしれません。

0 件のコメント:

コメントを投稿