最近話題のアドラー心理学では「人間の悩みはすべて対人関係の悩みである」といっています。
「どうしてオレは気が弱いんだろう」
という悩みがあったとしましょう。
自分と気の強さを比べる対象(人)がいるからそう思うのであり、そのことを評価する人がいるからそう思うのです。
孤独だと思っている人も必ず誰かと関わっていますし、「オレは一人で生きていく」と言っても、今の社会で現実には不可能です。
そして、その対人関係の良し悪しを決めるのが、コミュニケーションであることは誰もが認めているところす。
ですが、私たちは対人関係に良い影響を及ぼさないコミュニケーションを、ついつい知らず知らずのうちにとっています。
からかう
皮肉を言う
嫌味を言う
小ばかにする
無視する
あてつける
愚痴る
ひやかす
ちゃかす
……いかがでしょう?
暴力を振るう
暴言を吐く
おとしめる
いじめる
侮辱する
などと違って、軽いものと思うかもしれませんが、どれも自分がされてうれしいものではありません。それなのに自分では他人にやっていないでしょうか?
不思議なことにこれらのコミュニケーションは、自分が相手より上位にいると感じているときに使っています。だから親子関係(子どもに対して)で使われがちなのです。
コミュニケーションでお互いが気持ちよくなれれば、その人との対人関係はよくなるはずです。
悪気があってやっているわけではありませんし、ほとんどは相手にいろいろなことに気づいてほしかったり、もっと頑張ってほしかったり、気を引き締めてほしかったり、相手を思ってのこと、相手と良い関係になることを願ってのものです。
それなのに……」
わたしは『ついつい』をなくすために、言いたいことを素直に伝えることと相手を笑顔にするコミュニケーションを意識するようにしています。
とはいっても、まだまだ不十分ですが……
まあ、日々努力していきましょう。『人間の悩み』を減らしていくために。